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2023年08月08日

MR.BIGのライブ

自分が25歳の頃に、何となく音楽を続けていく自信がなくなり暫くロック的な音楽から遠ざかって、何の気なしに10年ぶり位にギター雑誌を買ってみると、何やらよく目に飛び込んでくる”MR.BIG”という文字。そこに乗っていた写真を見ると何やらカッコいいルックスのロッカーが写っていた。何となく直感でこのバンド、カッコいいかもと思いすぐさまCDを買ってみると、80年代のロックとも違う新しいサウンドがそこにはあり、自分が音楽に興味を持たなくなった10年間の間に現れたスーパースターだと言うことに気づいたのを覚えている。そんな彼らがどうやら34年間のバンド活動に終止符を打つらしいという情報は入ってきてはいたが、今更さほどの興味も湧かずにいたのだが、仲間の一人が「MR.BIGの武道館、誰か行く?」と誘ってくれたので、生で観たことのない彼らのラストギグをこの眼に焼き付けておこうと思い武道館の追加公演に行くことにした。正直、それほどヘビーなファンではなかったが、簡素な4ピースバンドなのに、物凄い迫力のサウンドを、音があまり良くないとされている武道館の2階席まで存分に届けてくれた。感動したのはステージ終盤に、メンバー全員の家族をステージに上げ、熱い抱擁をしながら泣いている奥さんや子供たちの姿。きっと色々な想いが込み上げてきたのだろう。エリックも泣いていたと思う。その後エリックが「もう1曲演ってもいいかい?」と最後の1曲を終えてアンコールなく会場の照明がつきショーは終わった。アンコールではなく、プレイヤー自らが観客に承諾を得て最後の一曲を演じ、凛とした佇まいを魅せてくれたその立ち居振る舞いは本当にカッコよかった!初めて知ったのだが、彼らは自分より年上ばかりで、ビリーシーンは70歳、エリックマーティンは63歳、ポールギルバートは自分と同じ56歳。20代前半でブレイクするロックバンドが多い中、個人個人ではある程度名前が知られていただろうとは思うが、MR.BIGが以外にも遅咲きだったことに気づいた。あのストレートなロックが世界に浸透するまで苦労したんだろうな・・と思った。してないかも知れないけどww(良く知ってる方、教えてください!)とにかく色んな外タレのライブを観てきたけど、今までで最高のライブでした。MR.BIG、本当にありがとう!

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